朝からずっと動きっぱなしで、仕事も家のこともこなして、
気づいたら今日も自分の時間なんて一瞬もなかった…。
妻共働きなのに、なんで私ばっかり頑張ってるんだろう…
妻夫は疲れたって言うけど、私だって限界なのに…
そんな気持ちが胸の奥にずっと溜まっていませんか?
夫のちょっとした言い方にイラッとしてしまったり、
自由にしている姿を見て“ズルいな…”と感じてしまったり。
本当は仲良くしたいのに、疲れすぎて優しくなれない日もあると思います。
でも、それはあなたが悪いんじゃありません。
共働きの毎日は、気づかないうちに心をすり減らす仕組みがそろっているから。
この記事では、
「どうして私はこんなにしんどいんだろう?」という疑問の答えと、
心が折れてしまう前にできる“少しでもラクになる方法”をまとめました。
あなたが抱えてきたしんどさを、
ここでひとつひとつ一緒にほどいていきましょう。
共働きなのに夫にストレスを感じてしまうのは、あなたのせいじゃない

共働きの毎日は、仕事と家のことの両方をこなす“二重の負担”がのしかかります。
本来なら夫婦で分担しながら回したいはずなのに、気づけばあなたのほうが多く背負ってしまう…そんな構図がとても多いんです。
「夫は悪い人じゃないんだけど、なんか私ばっかり大変…」
そう感じてしまうのは、あなたの性格が繊細だからでも、弱いからでもありません。
夫俺も忙しいんだけど?
妻…私だって忙しいよ。誰が家の事全部やってると思ってるの?
共働きなのにストレスが溜まりやすい背景には、
「仕組みとしてあなたに負担が寄りやすい」環境があるからなんです。
例えば、
- 夫の帰宅時間が遅い
- 夫は休日も含めて家にいるときは自由時間が多い
- あなたのほうが状況判断力が高く“自動的に家事の司令塔”になりがち
- 社会的に“女性側が段取りを担う”空気が根強い
- 子どもが小さいと、どうしても母側に負荷が偏る
こうした見えない負担が積み重なり、
あなたの心が疲れていくのは、本当に当然のこと。
夫だけが自由に過ごしているように見えると、しんどさは一気に増します。
(休日の自由度の差でモヤモヤしたときの対処法はこちらで詳しくまとめています。)

仕事後の家事育児の負担があなたに偏ると、夫だけが休んでいるように見えてしまいます。
「なんで私だけ?」という気持ちが少しづつ蓄積され、心の余裕がなくなっていきます。
小さな一言でも傷つきやすくなり、夫婦関係全体に影響が出始めます。
心リセット僕も夫側として、妻に負担が偏っていた時期がありました。
僕は「手伝ってるつもり」だったけれど、妻からしたら
“段取りまで含めた家の全体像” が僕の頭に入っていなかったんです。
気づいたとき、想像以上に妻に無理をさせていたと実感しました。
共働きなのに夫にストレスが溜まる“具体的な理由”
共働きなのにストレスが増えてしまう背景には、
“あなたの努力不足”でも“夫の性格が悪い”わけでもなく、
生活の仕組みの中で自然に負担が偏ってしまう構造があります。
ここからは、その理由を状況別にわかりやすく説明していきます。
夫だけ自由時間が多く見えるから
家に帰ってきてからの家事・育児・段取り…。
“休む暇がない”あなたと比べて、
夫がソファで休んでいる姿はどうしても目に入りやすく、
そこから不公平感が生まれます。
妻せめて少しだけでも手伝ってほしい…
夫ちょっと休ませて。仕事疲れた…
家事・育児の“段取り”がすべてあなたに偏っているから
共働きでも、
- 今日のご飯をどうするか
- 明日の子供の準備
- ゴミの日
- 保育園や学校の書類
- 家の全体のスケジュール管理
こうした“見えない仕事”は、
どうしても妻側に寄りがちです。
これが最もストレスを増やす目に見えない負担。
心リセット僕も夫として、妻がどれだけ“段取り”を1人で抱えているか
しばらく気づけていませんでした。
自分が想像していた以上に負担をかけていたと知ったとき、
正直ショックでした。
“やってるつもり”の夫と、実際にやっているあなたの差が大きいから
夫側は5〜10分の家事で
「ちゃんと手伝った」と思いがち。
でもあなたは、
45分の家事+段取り+メンタル負担を抱えている。
この差は、
“悪意ではなく認識の差” から生まれます。
夫俺だって家事してるじゃん
妻あなたの10分に対して、私は何時間動いてると思ってるの?
コミュニケーションの“ズレ”が積み重なるから
- 伝えたことが伝わらない
- 「お願い」ではなく「頼り方」が疲れる
- 夫が言葉足らず
- あなたは説明にエネルギーが必要
共働きだと本来は“チーム”で働くはずが、
役割分担のズレがストレスの原因になります。
日々のコミュニケーションがうまくいかず、会話が夫からの一方的な愚痴でしんどい…についてまとめた記事はこちら

“私ばかり頑張ってる”と感じたときに覚えておきたいこと

共働きなのに、どうして私だけこんなに動いてるんだろう…。
夫が休んでいる横で、自分だけ家事を続けていると、
「私ばかり頑張ってない?」と胸の奥で小さなしんどさが膨らんでいくことがあります。
この気持ちは決してわがままではなく、
毎日きちんと責任を果たしてきたあなたが抱いて当然のものです。
ここでは、その気持ちを少し軽くするための“心の視点”をまとめていきます。
その“しんどさ”はあなたのせいじゃない
「私ばかり頑張ってる」と感じる瞬間は、
あなたが弱いからでも、我慢が足りないからでもありません。
むしろ、
家族のために誠実に動いてきたからこそ、
心が重たくなってしまうんです。
いつも仕事も家のことも手を抜かず、
どこかで「ちゃんとしなきゃ」と思いながら過ごしていると、
少しずつ負担が積み重なっていきます。
ふとした瞬間に感じたしんどさは、
あなたがサボっているからではなく
頑張りすぎて限界が近づいているサインなんです。
あなたは、本当にずっとよく頑張っています。
“私ばかり”と感じやすいのは、共働き家庭の“構造”にも理由がある
実は共働き家庭では、
“私ばかり感”が生まれやすい仕組みがあります。
ひとつは、
家事のタスクが細分化されすぎて、夫側が全体像を把握しにくいこと。
料理ひとつでも
「献立を考える → 買い物 → 調理 → 片付け」
と工程が多いのに、それが“ひとまとめ”に見えてしまう。
もうひとつは、
妻側が無意識に動きやすい文化背景があること。
家に入った瞬間、
「まず動かなきゃ」というクセがついている女性は多く、
夫がゆっくりしている横で自分だけ動いてしまうことも少なくありません。
つまり、
“私ばかり頑張ってる” と感じるのは、
あなたのせいではなく 家庭の仕組みの問題 である場合がとても多いのです。
“私ばかり”は心からのSOS。自分を責めなくていい
「私ばかり頑張ってる」という感覚は、
あなたの心が出している SOSのサイン でもあります。
- 誰かに気づいてほしい
- 手を貸してほしい
- しんどいことをわかってほしい
- 少し休みたい
そうした“心の声”が表面に出てきた状態なんです。
だから、
この気持ちを「また私だけが不満に思ってる」と責める必要はありません。
むしろ、
「今の負担は、私ひとりで抱える量じゃないんだ」と気づく大事なタイミング。
夫へのストレスやイライラでしんどいときは、
こちらの記事も参考になります。

ストレスが限界になる前にできる“今すぐの対処法”
夫へのストレスが限界に近づいているとき、
いちばんつらいのは「どうしたら楽になるのかわからない」こと。
気持ちはしんどいのに、行動する気力まで奪われてしまいますよね。
ここでは、今日からできる“負担の少ない対処法”だけをまとめました。
大きく変える必要はありません。
今のあなたができる範囲で、少しだけ心を守れる方法を紹介します。
あなたの生活や性格に合いそうなものだけ、気軽に取り入れてみてくださいね。
感情が爆発しそうなときは、いったん距離を置く
これは即効性があり、衝突を避けられる。
妻今言ったら余計ケンカになる…
夫どうしたの?
妻ちょっと落ち着きたいから、少し1人にさせて!
イライラした瞬間に言い返すと、どうしても感情がぶつかってしまいます。
いったんその場を離れたり、深呼吸をしたり、数分だけ1人になるだけでも十分。
「今は冷静に話せない」と気づける自分を守る行動です。
少し落ち着いたら、“何がつらかったのか”を事実ベースで整理してみます。
「夫の◯◯という言い方がしんどかった」
「今日は家事が多くて余裕がなかった」
など、感情と事実を切り分けるだけで、見え方が変わります。
気持ちが少し整ったら、感情をぶつけず、必要なことだけ簡潔に伝えるのがポイント。
「今日は家事が多いから、これだけ手伝ってほしい」
「明日は早いから、この作業だけお願いしてもいい?」
と具体的に伝えると、夫側も受け取りやすくなります。
- リスト感情の衝突を避けられる
- あなたの負担が減り、夫も受け止めやすい
- トラブルにならずに意思疎通ができる
- 共働き夫婦にとって一番現実的で実践しやすい
家事・育児の“優先順位”をつけて完璧主義を外す
共働きの毎日でいちばんつらいのは、
「全部ちゃんとやらなきゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまうこと。
家事も育児も仕事も完璧にこなそうとすると、
体力より先に心のほうが限界に近づいてしまいます。
本当は、
全部を100%でやる必要なんてありません。
むしろ、忙しい共働き家庭こそ
“やらない家事”や“後回しにする家事”を決めることが大事なんです。
- 今日は洗濯を畳まずカゴに入れたままでいい
- ご飯は無理に作らずお惣菜に頼る
- おもちゃは寝る前に1回だけ片づける
- 掃除は土日だけでOK、と割り切る
こうした“手を抜くところを意識して決める”だけで
あなたの心の余裕が一気に戻ってきます。
妻今日は全部こなさなくてもいいよね…
明日やれる体力を残す方が大事だもん♪
さらに、
「今日はこれだけできれば合格」
という小さなOKラインを決めておくと、
罪悪感が減るだけでなく、夫に頼みやすい状態も作れます。
心リセット僕の家でも、全部を完璧にしようとして妻がしんどくなった時期がありました。
話し合って「やらない家事」を決めたことで、だいぶラクになったんです。
自分のためだけの時間を確保する
共働きで毎日バタバタしていると、
“自分のための時間”はどうしても後回しになってしまいますよね。
でも実は、ほんの10分でも良いから自分の時間をつくるだけで、
心のしんどさが驚くほどやわらぐことがあります。
例えば、
- 子どもが寝たあとに静かにコーヒーを飲む
- お気に入りのスイーツを1つだけ楽しむ
- ひとりで散歩する
- 寝る前に好きな音楽を聴く
など、誰にも邪魔されない“自分だけの空間”を少しだけでも確保する。
この時間は、家事でも育児でも夫婦の問題でもなく、
「あなた自身のためだけに存在する時間」です。
夫へのストレスが溜まっているときほど、
自分を後回しにしない選択が必要なんです。
これは“甘え”ではなく、心を守るための大事な習慣ですよ。
夫に期待しすぎず“できるところだけ頼る”
共働き夫婦で意外と大切なのが、
夫に“完璧”を求めすぎないこと。
もちろん夫も家事育児を分担すべきだけど、
いきなり全部を変えるのは現実的にむずかしい時があります。
そんなときは、
「全部をやってほしい」ではなく、
“ここだけしてくれたら助かる”を一つだけお願いする のがコツ。
たとえば、
- ゴミ捨てだけ担当してもらう
- 子どものお風呂だけお願いする
- 食後の食器洗いだけ任せる
など、ひとつの役割を夫側に固定する。
このほうが夫も動きやすく
あなたの負担も確実に減ります。
完璧に分担しようとすると
「思った通りに動いてくれない…」というストレスが生まれます。
だからこそ、
“できるところだけ頼る”“少しだけ負担を移す” という発想が、
いちばん穏やかに関係を整えられる方法なんです。
夫婦関係を長く続けるうえでも、
この“期待の調整”はとても大きな鍵になります。
根本的にストレスを減らすための“長期的な夫婦の整え方”

一時的な対処だけでは、また同じしんどさが押し寄せてしまいます。
共働き夫婦が無理なく続くためには、
「家の仕組みそのもの」を少しずつ整えることが大切です。
ここでは、長く続けられる“根本的な改善ポイント”を紹介します。
役割分担を“話し合い”ではなく“見える化”する
共働きで一番モヤモヤが溜まりやすいのが、家事や育児の役割分担があいまいなまま進んでいる状態です。
そのまま「ちゃんと手伝ってよ」「いや、俺もやってるつもりなんだけど」と言い合いになっても、お互いの感覚がずれているだけで、話がかみ合わないことがよくあります。
そんなときにおすすめなのが、
役割分担を「話し合い」だけで決めようとせず、いったん全部“見える化”してしまうこと。
まずは、家の中の「やること」を、できるだけ細かく書き出してみます。
- 朝の身支度の準備
- 子どもの送り迎え
- 朝ごはん・夜ごはんの用意
- 食器洗い
- 洗濯(回す・干す・取り込む・畳む)
- お風呂の準備・子どものお風呂
- ゴミ出し
- 買い物・在庫の管理
- 学校や保育園の書類チェック …など
こうして並べてみると、
「あれ?ほとんど自分がやってるかも…」
と気づく人も多いはずですし、夫側も初めて「こんなにあるんだ」と実感しやすくなります。
そのうえで、
- これは自分が続けてやる
- これは夫にお願いしたい
- これは一緒にやる
- これは週末まとめてやる
といった形で、少しずつ分けていきます。
大事なのは、最初から完璧に半分こを目指さないこと。
まずは「明らかに偏っているところ」を整えていくだけでも、ストレスはだいぶ変わってきます。
心リセット僕も一度、妻と一緒に「家のやることリスト」を書き出したことがあります。
自分では“そこそこやっているつもり”だったのに、並べてみると、
妻のほうに寄っている項目が多くて、かなりショックでした。
それ以来、「これは完全に僕の担当にしよう」と決められた家事が増えて、
お互いのモヤモヤが少しずつ減っていきました。
もし可能であれば、紙に書いたものを冷蔵庫に貼っておいたり、
スマホのメモアプリや共有カレンダーに入れておくのもおすすめです。
「なんとなく」ではなく “誰が何を担当しているかが、一目でわかる状態” になると、
あなたも「全部自分で抱えている感覚」から少し解放されていきます。
“お願いベース”ではなく“固定担当”を作る
共働き夫婦でストレスが溜まりやすい理由のひとつが、
家事を毎回“お願いしてやってもらう”という形になりやすいことです。
あなたが「これやってくれる?」と頼んで、夫が「わかった」と返す──。
表面上は協力しているように見えても、
そのたびに声をかけるあなたの負担は大きく、関係が消耗しやすい仕組みになっています。
- 夫がその日によってやってくれるかが不安定
- あなたが毎回指示役になってしまう
- 夫側が“やらされている感”を抱きやすい
- 頼むたびに「また私だけ動いてる…」という気持ちが積み重なる
だからこそ、
家事を“その日ごとのお願い”から、“固定の担当制”に切り替えることがとても大切になります。
例えば、
- ゴミ捨ては夫の担当にする
- 子どものお風呂は夫が必ずやる
- 夕食後の食器洗いだけは夫が毎日担当する
- 洗濯物を「干す」作業は夫に任せる
- 週末の買い出しは夫の役割にする
など、ひとつのタスクを“夫の仕事”として固定化してしまう。
こうすると、
あなたは毎日「頼む必要」がなくなり、精神的な負担が大きく減ります。
夫の側も「自分の役割」として自然と動きやすくなり、
家事に対する責任感や参加意識が育ちやすくなります。
実際、固定担当は夫婦の衝突を避けるだけでなく、
あなたが「全部を抱えなくていい」と実感できる仕組み作りにもつながります。
共働き生活は流動的で忙しいからこそ、
こうした“頼まなくても済む仕組み”が、心と時間の余裕を取り戻す助けになってくれます。
外注・時短サービスを“2人で選ぶ”
共働き家庭では、
「自分たちだけで家事も育児も全部こなさなければいけない」
という思い込みが、知らないうちにあなたを追い詰めてしまうことがあります。
でも実は、全部を2人で抱え込む必要なんてありません。
外注や時短アイテムを上手に取り入れることで、負担は大きく減らすことができます。
たとえば、次のような選択肢があります。
- 乾燥機つき洗濯機や食洗機の導入
- ロボット掃除機に掃除を任せる
- ミールキットやネットスーパーを活用する
- 週1回だけ家事代行を頼む
- 宅配弁当を数日だけ利用する
どれも“サボり”ではなく、
忙しい家庭を支えてくれる立派な味方です。
特に共働き家庭では、外注をうまく使うことでストレスを劇的に軽減できます。
大切なのは、こうしたサービスを
あなた1人で決めるのではなく、夫婦で一緒に選ぶこと。
理由は2つあります。
まず、家事負担が減る恩恵を夫婦で共有できるため、
「なんでこれ買ったの?」という摩擦を防げます。
そしてもうひとつは、
夫に“家事の当事者意識”が生まれやすいこと。
2人で「これ便利だね」「これがあると助かるね」と話し合うことで、
“家事は夫婦の共同タスクなんだ”という意識が自然に育ちます。
すると、夫の家事への参加もスムーズになり、
あなたの負担が長期的に軽くなっていく流れが作れます。
また、外注や時短アイテムは一度使い始めてしまえば、
「これなしの生活にはもう戻れない…」と思うほど便利なことも多いです。
お金をかけることに罪悪感を持つ必要はまったくありません。
心がすり減ってしまう前に、自分たちの生活に合った“助け”を取り入れることは、
共働き家庭ではむしろ賢い選択です。
外注は、あなたの時間を奪うものではなく、
あなたの生活を守るための“味方”なんですよ。
気持ちを伝えるときは“作業ベース”ではなく“気持ちベース”で
夫婦のすれ違いは、
家事の量よりも 「気持ちが伝わらないこと」 によって深まることが多いものです。
とくに共働き家庭では、お互いが忙しく余裕がなくなるため、
つい“作業量の話”ばかりになってしまいがちです。
たとえば、
- 「家事の量が多すぎるんだけど」
- 「もっと手伝ってよ」
- 「私ばっかり負担が大きい」
など、作業ベースで伝えてしまうと、
夫側は“責められている”と感じてしまい、防御的になりやすくなります。
そうではなくて、
その背景にある“しんどかった気持ち”を言葉にすることのほうが、ずっと伝わりやすいんです。
たとえば、こういう伝え方ならどうでしょうか。
- 「最近すごく疲れてて、少しだけ助けてほしかったんだ」
- 「頑張ってるのに報われない感じがして、ちょっとしんどかったよ」
- 「1人で抱えている感覚があって、心が追いつかなくて…」
作業の指摘ではなく、
“どう感じていたのか”“どうしてつらかったのか”を素直に伝える。
すると、夫も
「そういう気持ちだったんだ」と気づきやすくなり、
責められたと感じることなく、受け止められる余裕が生まれます。
実はこの“気持ちベースの伝え方”は、
喧嘩を避けつつ関係を整えるための最も効果的な方法のひとつです。
男女問わず、人は「してほしいこと」を指示されるよりも、
「あなたがこう感じていたんだ」と教えてもらったほうが心が動きます。
そして、気持ちを素直に共有できるようになると、
長期的に見ても夫婦間のコミュニケーションが安定し、
お互いが無理なく協力しやすい関係に変わっていきます。
あなたが悪いわけでも、我慢が足りないわけでもありません。
ただ、気持ちを伝える角度を少し変えるだけで、
夫婦の距離がふっと近づく瞬間が確かに生まれます。
夫婦の“当たり前”を一度ゼロにして見直す
夫婦のストレスは、
“どちらかの実家での過ごし方”や“育ってきた環境”がそのまま家庭に持ち込まれ、
気づかないうちに 「片方の当たり前」だけが基準になってしまう ことで生まれることがあります。
- 「母親が料理して父親が片付けるのが普通」という家で育った夫
- 「すべて分担していた家庭が当たり前」という家で育った妻
- 「家事は女性がするもの」という価値観が残る家庭環境
- 「言わなくても察してほしい」という文化がある家
育った環境は本当に人それぞれです。
この“当たり前”が違うまま生活すると、
どうしても無意識に衝突が起きてしまいます。
しかしこれは、
どちらかが悪いわけではなく 背景が違うだけ なんです。
だからこそ、いちど夫婦で
「うちの当たり前って、本当にこれでいいんだっけ?」
とゼロから話してみることが大切です。
たとえば、こんなところから始めてもOKです。
- 家事はどう分担するのが2人にとって無理がないのか
- 子どものことはどこまでを誰が担当するのか
- 休日の過ごし方の“心地よさ”は何が違うのか
- お互いに疲れている日はどう支え合いたいのか
- 家のルールを変えたい部分はどこか
この話し合いをすると、
“押し付けていたつもりはないのに、片方の基準になっていた部分”が見えてきたり、
“相手もこう思っていたんだ”という発見が生まれたりします。
それによって、
夫婦が自然体で関係を作れるようになり、
どちらかがしんどい思いをし続ける状況を防ぎやすくなります。
家庭の形は、結婚した瞬間に完成するものではなく、
夫婦で少しずつ作り直していくもの。
「いちどゼロに戻す」という柔軟な姿勢があるだけで、
ストレスもすれ違いもゆっくりほどけていきます。
心リセット僕自身も、結婚してから
「自分が育った家のやり方が当たり前ではない」
と気づくまでに時間がかかりました。
話し合ってゼロから作り直したことで、
夫婦のすれ違いが少しずつ減っていきました。
まとめ|心が限界になる前に、あなたの疲れを最優先にしていい

共働きで、仕事も家事も育児もこなして、
それでもまだ次のタスクが待っている——。
そんな毎日の中で、夫にイライラしたり、
「なんで私ばかり…」と感じてしまうのは、
決してあなたが弱いからではありません。
むしろ、
ずっとちゃんと頑張ってきた証拠です。
家のことを気にかけて、
家族の生活が回るようにと動いて、
誰かのために時間も気力も使ってきたあなたは、
もう十分すぎるほど頑張っています。
今日の記事で紹介したことは、
“全部できなくてもいい”し、
“少しずつ試してみるだけ”で十分です。
大切なのは、
あなたの心が無理をし続けないこと。
- しんどい気持ちをそのまま抱え込まない
- 「私ばかり」と感じたら立ち止まる
- できない日は「できない」と言っていい
- 夫との役割を整えていく
- 自分だけの時間を確保する
小さな変化でも、
積み重ねていけば必ず心が軽くなっていきます。
そして何より、
あなたの疲れを最優先にしていい。
これはわがままでも、サボりでもありません。
心が元気でいることが、あなた自身を救い、
結果的に家族の安定にもつながっていきます。
どうか、今日だけでも自分にやさしくしてあげてください。
あなたには、その価値がちゃんとあります。

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