子どもが小さい今こそ、二人で育児したい。
そう思っているのに、休日になると夫は当然のように「じゃ、行ってくるわ」とひとりで外出していく。
こっちは寝かしつけと離乳食と洗濯で、朝からずっとノンストップ。
ほんの5分でいいから座りたいのに、そんな時間すらまともにない。
なのに夫は、趣味だの友達だの、自由な“自分の時間”を当たり前みたいに確保している。
「共働きなのに、どうして私ばっかり?」
「家族って、こういうことじゃなかったよね?」
そんな怒りが徐々に湧き上がって、気づけばイライラが自分でも抑えられなくなってくる。
でも、この苛立ちは“心が狭いから”なんかじゃない。
いまの生活が、あなたひとりに負担を背負わせすぎているだけ。
この記事では、
夫が休日に一人で外出してしまう理由と、
あなたのイライラが少し軽くなる考え方
を、やさしく整理していきます。
「もう無理…」と心が叫びそうな日は、どうかここで少しだけ深呼吸していってください。
夫が休日に一人で外出すると、なぜこんなにモヤモヤするのか
共働きで、平日は夫婦ふたりともバタバタ働いている。
それでいて家事と育児の大部分は、結局あなたが引き受けている。
“まとまった休み”なんて、いつから取っていないだろう…
なのに、夫だけが当たり前のようにひとりで外出していく。
その瞬間、胸の奥でジワジワ熱くなって、
「ズルくない?」「なんであなただけ?」
という感情が湧き上がってしまう。
もちろん、夫にだって休みたい気持ちや趣味があるのはわかる。
でも、妻だってずっと働いてるし、
家でも“ノンストップ家事育児”で気が抜ける時間なんてほとんどない。
“共働きなのに、負担だけ私がフル装備してる”
この理不尽さが、モヤモヤの正体。
さらに、あなたの中には
「せっかくの休日くらい、一緒に子どもを見てほしい」
「たまには私も、なにも考えずに休みたい」
という、ささやかで当たり前の願いがある。
なのに夫は毎週のように「じゃ、行ってくる。」と言って外出…
こちらの期待を裏切られたように感じて、モヤモヤがやがて怒りへと変わってしまう…
でもこれはあなたの心が狭いからではありません。
負担が偏りすぎていて、“限界ライン”が近づいているだけ。
あなたが感じている「ズルい」「許せない」は、
本当にしんどい状況で頑張り続けている人にとって、自然な感情なんです。
夫が外出したくなる理由と、妻のしんどさがすれ違うワケ

夫が休日にひとりで外出したがること自体には、理由がある。
仕事で疲れた、趣味を楽しみたい、ひとりの時間を持ちたい。
どれも“人として当然の欲求”で、理解できなくはない。
けれど、ここに 夫婦の大きなすれ違い が潜んでいる。
夫にとって外出は“軽いリフレッシュ”だから
夫の中では、休日の外出は
「ちょっと息抜き」「趣味で気分転換」といった“軽め”の感覚。
平日は朝から晩まで働いているという考えから罪悪感も薄く、
「少しぐらいなら大丈夫でしょ」
という温度感で出かけてしまうことが多い。
ここにまず温度差が生まれる。
妻にとって外出は“負担が丸ごと自分に来る”
共働きで働いているのに、家事と育児の大部分は自分。
夫は遅く帰ってくるけど、酒を飲んでは仕事の愚痴ばかりで家のことは何もしない…
だからせっかくの休日に夫が出かける=自分はずっと休めないままワンオペに突入する、という構図。
夫の外出が“気楽”なのに対して、
妻にとっては“負担の上乗せ”に見えてしまうのは当然。

すれ違いの原因は「休めているのはどっちか」のズレ
夫は「俺も疲れてるから休みたい」と思い、
妻は「私だって働いていて、家のこともやってるから休む時間ゼロなんだけど?」と感じている。
この“休む権利”に対する認識のズレ”が、モヤモヤを深くするポイント。
“お互いの疲れ方”と“休日の重み”が全然違っているのに、そこを夫が理解しきれていないことが、ぶつかり合いの原因なのです。
育児がワンオペになると、妻だけが“休む時間ゼロ”になるから
平日は子どもを保育園に預けて仕事へ行く。
忙しいし疲れるけれど、少なくともその数時間だけは“ひとりの大人として”動ける。
だからこそ、まだ気持ちの余白が保てている部分もある。
でも、夫が外出をした休日は違う。
朝から晩まで、あなたがずっと子どもの相手。
ごはん、抱っこ、遊び、お昼寝、着替え、危ない行動の見守り…
一息つく間もないまま、“休む隙ゼロ”のワンオペモードに突入。
交代してくれる人がいないというだけで、
気力の消耗スピードが一気に跳ね上がる。
そして夕方。
ようやく夫が帰ってきたと思ったら、
「今日は歩きすぎて疲れたわ~」
「夜ご飯できるまでちょっと休む」
…と、趣味でリフレッシュしてきたはずなのに、
当たり前のようにソファに座って動かない。
その瞬間、胸の奥で
「は? なんで私だけこんなに休めないの?」
という怒りが一気に沸騰するのは当然のこと。
あなたはずっと走り続けているのに、
夫は休む時間も趣味の時間も確保している。
これは妻が心が狭いのではなく、
妻だけが“休む権利”を奪われている構造に問題があります。
イライラを悪化させないためにできること(考え方・行動)

① まずは「私のほうが休めてないから大変」という事実を認める
イライラはわがままじゃない。
共働き+家事育児の負担が偏っている以上、怒りやしんどさが出てくるのは当然です。
「私が悪いのかな…」と自分を責めるほど、気持ちは余計にしんどくなります。
まずは客観的に見て、どう考えても“妻であるあなたの方が圧倒的に休めていない”という現状を認識しましょう。
そこを認めてあげることで、今後さらに自分を追い詰めてしまうという考えは起きないはずです。
② 休日が“なんとなく進行”しているなら、まずルール作りを
夫婦で休日の過ごし方を決めずに過ごしていると、
どうしても“夫は自由、妻はワンオペ”の形になりやすい。
- 夫が外出していい日・時間
- 家にいるべき時間帯
- どちらがどの時間を担当するか
こうした“共有ルール”があるだけで、
夫の気まぐれ外出が減り、あなたのストレスも減る。
③ 妻の「休む時間」を先にスケジュールに入れる
感情を爆発させないために大事なのは、
夫を制限するより、まず自分の休みを確保することです。
- カフェで1~2時間のんびり
- 美容院でリラックス
- ひとり買い物(買わずに見るだけでも十分)
- ただの散歩でもOK
“私が先に休む”をやるだけで、心の余裕が戻ってくる。
本来これは贅沢ではなく、必要な時間。
たとえ贅沢と感じても、夫は趣味で毎週リフレッシュしているんですからおあいこですよね。
④ 夫に“見えてない現実”を淡々と伝えていく
夫が外出を軽く考えてしまう大きな理由は、
あなたがどれだけ休めずに育児しているか、実感していないから。
- 1日のタスク
- 子どもの相手が続く疲労
- 夕飯~寝かしつけまでのハードさ
これを淡々と共有しながら、徐々に夫にも経験をさせることで、
「え…そんなに大変だったん?」
と初めて現実が伝わりやすくなる。
怒鳴らなくていい。
ただ冷静に、普段見ていないであろう大変さを伝えるだけで十分です。
⑤ 無理な日はしっかり距離を置き、外部サービスも積極的に使う
- 一時保育
- ファミサポ
- 宅食や掃除サービス
- 実家(無理ない範囲で)
など、外部委託の形をとりましょう。
どれも“サボり”ではありません。
あなたの心を守るための正しい手段です。
夫外部のサービスを利用するなんて、お金もったいないじゃないか!
サボらないでちゃんと家のことやってよ!
妻だったらあなたが趣味で出かけてないで手伝ってくれたらいいんじゃない?
ってか、先週に買ってたゴルフクラブに比べたら全然安いわよ(笑)
まとめ:あなたの怒りは“わがまま”じゃない。負担の偏りがつらかっただけ
一昔前は、専業主婦が家のことを全部担うのが“普通”とされていた。
だから父親が休日にゆっくりしたり、趣味を楽しむことにも誰も疑問を持たなかった。
でも今は働き方も家族の形も変わり、
家事も育児も「夫婦で一緒にやる」方向へシフトしています。
あなたがしんどいと感じるのは、時代の流れから見ても自然なことなんです。
もしかすると夫は、幼少期に見ていた“自分の父親像”を無意識に引きずっていて、
「休日は遊んで当然」という古い価値観が残っているのかもしれない。
でも、現代の育児は昔とは比べものにならないほど負担が大きい。
共働きならなおさら、どちらか一人が全部背負うのは無理がある。
これからつくっていく家族の形は、
“昔の当たり前”ではなく、
あなたと夫が共に作り上げる当たり前でいい。
あなたが怒りを感じたのは、わがままじゃない。
お互いに、今後の在り方を確認し合うサインだったのかもしれません。

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